2019年4月 平成31年度入学式

平成31(2019)年4月3日(水)13:00~
電気電子情報通信工学科新入生:137名

平成31(2019)年4月3日(水)

平成31年度「理工学部・大学院理工学研究科 入学式」が開催されました。

 

H31入学式001.jpg

理工学部全体の「理工学部・大学院理工学研究科 入学式」が
13:00より5号館アリーナで開催されました。

 

H31入学式002.jpg

理工学部・入学式での福原紀彦学長 式辞

 

 

H31入学式004.jpg

理工学部・入学式での教職員代表挨拶 樫山和男・理工学部長 式辞



理工学部全体での入学式を終了した後、会場を移動して各学科別の入学式及び学科紹介が執り行われました。

日時:平成31(2019)年4月3日(水)14:30~
会場:中央大学理工学部校舎5号館5333号室

 

H31入学式005.jpg

電気電子情報通信工学科入学式で学科担当主任小林一哉教授の挨拶

 

 

H31入学式006.jpg

来賓祝辞を行う飯塚信市同窓会長

 


同窓会長祝辞

平成31年(実質、令和元年)ご入学の皆様、ご父母の皆様、本日は、誠に、おめでとうございます。心よりご祝福申し上げます。私は、本学科の同窓会・会長を拝命しております、昭和47年(第19期)卒の飯塚信市と申します。私は、このところ、6年ほど、毎年、入学式にお招きをいただいておりますが、このように桜の見事な入学式は見たことがございません。これは、ひとえに、皆様の普段の行いがよろしいのかと推察いたしますが、ひょっとすると、単なる暖冬の一休みかとも思われます。
さて、皆様の多くは、研究者になることよりも、先ずは、就職に有利であることから理工学部の本学科を選択されたものと推察いたします。この点、皆様あるいはご父母様の選択は確かに当を得ております。本学科のカリキュラムは産業界にて最も応用範囲の広いであろう技術分野に関連していますし、昨今はやりのIoT、AI、ロボティクス、等々は、本学科のカリキュラムの延長線上に存在します。実際、本学科の卒業生は就職に関しては引く手あまたでございます。皆さんが卒業される頃は、オリンピックは終了していますが、現状の技術者不足を考慮すれば、当分は、安泰でしょう。
そう考えると、あのバブル崩壊やリーマンショックと運悪く卒業時期が重なっ方々に比べると、皆さんは誠に幸せな時代におられます。であればこそ、就職活動に過度の労力を費やすことなく、この大学時代を可能な限り有意義にかつ主体的に過ごされるべきであると思います。つまり、本来あるべき大学生活を送られるべきであると思います。
大学、特に、理工系学部というのは、本来、学生に対して、主体的に研究活動を行うことを求めます。この点、単に、与えられたものを学習すれば足りる小学、中学、高校とは大きく異なります。つまり、この4年間ないし6年間は、本来、研究活動に邁進し、卒業論文ないし修士論文を完成するためにあるのです。研究テーマは、教職員のご指導があるとはいえ、原則、ご自身で決定すべきものです。そのためには、いまからでも、本学科の教授陣の専門、本学科の関連する技術動向、等々に関してこまめに情報収集することにより、自らの大凡の研究の方向性を模索せねばなりません。幸い、書店には、本学科に関連する技術を解説し、しかも専門知識が乏しくとも理解が容易な~読本の類が溢れています。そのようにして、自らの研究の大凡の方向性が定まれば、それとの比較で、日々の授業の必要性を自身で判断しつつ、主体的に大学生活を送ることができるでしょう。さもないと、ただただ、日々の授業に埋没し、研究の方向性すら定まらないうちに、訳もわからず、卒業するはめに陥ります。理工学部卒の看板だけ背負って、内容の伴わない卒業生が、社会に出てから、肩身の狭い恥ずかしい思いをすることだけは避けねばなりません。
皆様は、最後のつかの間の幸せを享受していることを自覚するべきです。社会にでれば、当然のことながら、経済的に自立せねばならず、また1日の大部分は仕事に費やさねばなりません。仮に、研究活動が許されるとしても、それは所属する組織の目的に沿ったものとなり、テーマの自由選択など認められません。
であればこそ、いまこそ、皆様が、この大学生活を、無駄に費やすことなく、研究という本来の大学目的に沿って、主体的にかつ有意義に過ごされ、立派に成長されて社会に巣立つことを心より祈念する次第でございます。
以上、同窓会長の祝辞とさせていただきます。ご静聴、ありがとうございました。

 平成31(2019)年4月3日

中央大学理工学部電気電子情報通信工学科同窓会会長 飯塚 信市