2013年4月 平成25年度入学式

2013年4月3日(水)14:30~
理工学部新入生:1021名
理工学研究科新入生:前期274名、後期6名
電気電子情報通信工学科新入生:143名
理工学研究科電気電子情報通信工学専攻博士課程前期課程新入生:64名

2013年4月3日
平成25年度「理工学部・大学院理工学研究科 入学式」が開催されました

理工学部全体の「理工学部・大学院理工学研究科 入学式」が5号館アリーナで開催された後、下記の通り各学科別の入学式及び学科紹介が会場を移動して執り行われました。

日時:2013年4月3日(水)14:30~
会場:中央大学理工学部校舎5号館5333号室

 

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理工学部・理工学研究科入学式で式辞される 福原紀彦学長

 

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理工学部・理工学研究科入学式で教職員代表として挨拶される
石井洋一理工学部長

 

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電気電子情報通信工学科入学式で挨拶される
理工学研究科電気電子情報通信工学科専攻主任の橋本秀紀教授

 

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電気電子情報通信工学科入学式での新入生達

 

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来賓挨拶(飯塚信市同窓会長)

 

サークル紹介


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 来賓(飯塚信市同窓会長)の入学式祝辞要旨

みなさん、ご入学、おめでとう御座います。心より、お慶び申し上げます。
さて、本理工学部は、戦時創立の工業専門学校を母体として、戦後、昭和24年に新制大学として創立されました。以後、六十数年を経て現在に至る訳ですが、その間、大学生の気質乃至勉学意欲は、時代と共に、様々に変遷して来たように感じております。
創立当初の学生気質はと言えば、300万人もの犠牲をもたらした大戦直後と言うこともあり、また電気技術の明るい将来を見据えて、学生の勉学意欲は極めて高いものの、実験器具乃至施設は極めて貧弱であり、学生と教授とが一体となって、実験器具を製作しつつ、勉学に励んだと言った熱意溢れる勉学生活であったようであります。
一方、それから20年も経過した昭和40年代となりますと、高度経済成長の中、大卒需要の増大と大学教育の一般化とが相俟って、学生気質はややもすると安きに流れる傾向もあり、加えて、戦後の自由教育の流れと、東西の対立とを背景として、学生運動の盛んな時期もあり、学生の勉学意識は必ずしも、高いとは言えない状態も散見されました。とはいえ、経済成長の時代から、そのような学生でも、就職に難儀することもなく、正に、よき時代でありました。
その後、さらに、日本経済の成長は続き、いわゆるバブルの時代にあっては、企業活動の活発化は頂点に達し、求人難から、学生の勉学意欲はさらに低下し、さほど高い学業成績を得ずとも、かなりの名門企業に入社できると言った夢の時期もありました。皆様のご父母様が青春時代を過ごした時期かもしれません。
そして、ご承知の通り、バブル崩壊、それに続く、リーマンショックと言った大不況が訪れ、今日に至っている訳であります。加えて、グローバル競争の中、必然的に企業の選別は厳しく、皆の望む、安定且つ成長性の高い企業への入社は困難を極めております。
そこで、皆さんは、どのように大学生活を送るべきかですが、一言で言えば、ひたすら勉学に励みなさいと言うことです。いまは、遊んでいるときではありません。幸い、我が学科が担当する、電気電子情報通信と言った分野の産業界における実需は未だ極めて高いものがあります。もっとも、企業が求めるのは、現在の産業界の技術レベルを理解して、グローバル競争に耐えうる人材ですから、当学科の卒業時に要求される学力レベルよりもかなり高いレベルを有する人材となります。
現時点での皆さんの学力レベルはさほど大きな開きはありません。精々、難易度がひとつ上の大学をすべった方と、運良く本大学に合格された方との差異程度で、大した開きはないはずです。ところが、これが4年経過時(正確には、3年経過時)には、結構な開きとなって現れます。なんとしても、産業界が求める学力レベル乃至問題解決能力をこの大学で身につけなさい。
そのためには、なんとしても、授業の進行に遅れることなく、これに真面目についてゆけば良いのです。授業でわからない点は、教科書を読んで、それでもわからなければ、学友との議論を通じて理解を確かめなさい。そのための良い学友を見つけなさい。それでも、わからないのであれば、教授に質問しなさい。この質問するときには、街中で道に迷って、電話で道案内を求める場合のように、自分の現在位置を正確に、回答者に伝達できる能力を磨かなければなりません。このような質問能力は、特に、会社生活では誠に重要です。他人への質問が上手にできるようになれば、高いコミュニケーション能力を身につけることができ、会社に入ってからも多人数の中でスムーズに仕事を進めることができます。このように、真面目に、授業についてゆく努力をすれば、必然的に、高度な知識、問題解決能力、コミュニケーション能力と言った社会が必要とする人材に要求される能力を自然に身につけることができるでしょう。
親の臑をかじって勉強に専念できると言うことは、誠に、幸せです。もしも、生活費を稼ぎながら、勉強するとなれば、どれだけ自分の生活を犠牲にしなければならないか、考えてご覧なさい。だから、今は、勉学に専念しましょう。あなた方が、現在、置かれている大学生時代とは、そんな時代です。
皆さん、頑張ってください。

中大理工電気電子情報通信工学科
同窓会会長 飯塚 信市