2015年3月 平成26年度修了式・卒業式・同窓会賞授与式

2015年3月24日(火)15:30~ 第63期卒業生:131名 修了生:62名

2015年3月 平成26年度「修了式」・「卒業式」・「同窓会賞授与式」が開催されました

理工学部9学科全体の卒業式・修了式が13:00~より5号館アリーナで開催された後、下記の通り各学科別の修士修了証書授与式及び学部卒業証書授与式が会場を移動して執り行われ、同時に修士論文発表会同窓会賞授賞式が実施されました。

日時:2015年3月24日(火)15:30~
会場:中央大学理工学部校舎5号館5533号室

≪証書授与式≫

理工学研究科電気電子情報通信工学科専攻主任の國井康晴教授から修士修了の各位に大学院修士学位記が授与され、続いて電気電子情報通信工学科主任の庄司一郎教授から学部卒業者の各組代表に卒業証書・学位記が授与されました。
修了生:62名
第63期卒業生:131名

≪同窓会賞授与式≫

修士論文発表会の優秀論文発表者に対して同窓会賞として、優秀賞及び協賛社賞を同窓会会長飯塚信市、協賛社アイコンテクノ(株)会長 金子和夫、協賛社(株)城南サービス代表取締役 磯 収二 から賞状並びに副賞を授与しました。

≪優秀賞≫

伊藤 一樹さん (田村研)
テーマ:AECを用いた奥行きマップに対する動画圧縮方式とDCT係数のスパース化を用いた準可逆符号化

橋本 直樹さん (國井研)
テーマ:反復重複部推定法における局所解回避のための地形Mapのデータ周波数帯制御に関する研究

荒生 一樹さん (白井研)
テーマ:SBR法による電磁波散乱解析アルゴリズムの検討

江上  徹さん (竹内研)
テーマ:相変化メモリの高信頼・低電力書き込み方式の研究

長坂 崇史さん (小林研)
テーマ:薄い媒質ストリップによる平面波の回折:高次の漸近解

沼⽥ 裕介さん (二本研)
テーマ:エピタキシャル強磁性L1₀型規則合金薄膜の結晶配向に及ぼす基板および下地層材料の影響

≪アイコンテクノ賞≫

米澤 祐二さん (杉本研)
テーマ:非線形特性を改善したMOSサンプリングスイッチ回路の研究

≪ウッズ賞≫

棚橋 裕麻さん (築山研)
テーマ:室温動作シリコン単電子トランジスタとCMOS回路との集積化に関する研究

≪城南サービス賞≫

篠原 涼さん (松永研)
テーマ:延命化に向けた制御弁式鉛蓄電池の電気化学インピーダンス法による劣化評価

 

 

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式場に向かう父兄や卒業生たち、並びに記念撮影風景

 

 

 

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理工学部全体の卒業式・修了式(5号館4階アリーナ)

 

 

 

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電気電子情報通信工学科修了・卒業証書授与式(5533教室)

 

 

 

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電気電子情報通信工学科 國井康晴専任教授挨拶

 

 

 

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中大電気同窓会 飯塚信市会長の来賓挨拶

 

 

 

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修士論文発表会アイコンテクノ賞授与(金子和夫会員と補助の渡辺副会長)

 

 

 

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修士論文発表会ウッズ賞授与(飯塚会長代行)

 

 

 

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修士論文発表会城南サービス賞授与(磯収二会員)

 

 

 

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中大電気同窓会の来賓(左から、磯会員、金子会員、飯塚会長)

 

 

同窓会挨拶要旨「卒業式・修了式の祝辞」

学部4年卒業の皆様、研究科2年終了の皆様、またご父兄の皆様、本当に、卒業並びに終了おめでとうございます。また、皆さんのご指導をされた先生方には、本当に、ご苦労様で御座いました。私は、中大電気同窓会の会長をしております、昭和47年卒の飯塚信市と申します。
中央大学は、明治中頃に創立された130年の歴史を有する、元々法律を学ぶための学校でした。それが、理工系学部を新設するきっかけは戦争でした。敗戦間近の昭和19年、法文系学部だけの大学では当時の軍部乃至政権から軽んじられるのではないかとの懸念からか、中央工業専門学校という工学系専門学校が作られ、戦後、この専門学校を母体として、昭和24年に、中央大学工学部電気工学科が創設され、以後、電気・電子工学科、電気電子情報通信工学科と名前を変えて現在に至り、今年で創立66年を迎え、総勢9000名を超える本学科卒業生を擁する訳であります。
創立当初、不況の中、知名度も低く、また名だたる企業は指定校制を採用することもあり、卒業生の皆さんは、就職には大変に苦労されたそうであります。当時の教授達は、教え子のために、沢山の企業を回っては、大学の紹介に努め、就職の世話をされたそうであります。そのようなこともあって、現在では、卒業生に対して、聞くところでは10倍以上の求人が殺到する状態であるとのことであります。皆様方は、そのような先人のご苦労があって、その恩恵に浴しているのだと、是非、肝に銘じていただきたいと存じます。
学部卒業生の多くの方々、また研究科修了生の皆様は、これから、希望と一抹の不安を抱えて、社会に巣立つ訳ですが、私は、本学科にみごと入学されかつ必要な単位を取得されてめでたく卒業される実力をお持ちの皆さんであれば、何も心配することはないと確信しております。と言うのは、我々の世代は、本学卒業時の仲間が、その後、社会人としてどのような人生を送られたかを実際に見聞きしているからであります。
因みに、皆さんは、入学時はほぼ同等の成績であったものの、現在では、一部(例えば、上位15%程度)の成績上位者と、一部(例えば、下位15%)の成績下位者と、大部分の成績中位者とに属するのでしょうが、なぜ、このような差異が生ずるのでしょうか。これは、多くの場合、目前の課題に立ち向かう姿勢(換言すれば、「やる気」)の違いに起因するものであって、本来の能力の差に起因するものではないと確信いたします。
いわゆる成績上位者とされる方々は、なにか課題が与えられると、それが自分に課せられた課題であると強く信じて、直ちに、これに立ち向かうおうとする優れた気質をお持ちの方々であります。このような気質は、持って生まれた特質或いはご家庭での躾け(例えば、お手伝いをよくした子供)により育まれるものかも知れません。いずれにしましても、このような優れた気質を持たれた方々は、社会に出てからも、重要な地位につかれるであろうことは疑いありません。
一方、成績下位者とされる方々は、なにか課題を与えられても、それを人ごとと感じるような方々、あるいは、別のことに興味を持たれ、いまはそれどころではないと言った、むしろ自分に正直、換言すれば、既に、自分の生き方を選択する能力を身に付けた方々であります。学業成績はいまひとつでも、このような方々の中には、一代で大企業を創業されたり、国務大臣となられたり、各種組織の長となられたりと言ったように、大成功を収める方々が少なくありません。
それでは、残り7割の成績中位者、つまり、大多数の皆さんはと言うと、それらの方々も、人生の中で何かの切っ掛けで、自分の進むべき道を見つけ、やる気に目覚めた方々については、幸せな人生を送られています。では、皆さんが知りたい、どうすれば、自分の進むべき道が見つかるかですが、勿論、気儘な自分探しの旅に出られるのもよろしいのですが、取りあえずは、1つのアプローチとして、言われるままに、自分の職場で与えられた課題にしっかりと取り組んで見てはいかがですか。最初は、やる気も今ひとつでしょう。でも、山登りと同じです。7合目まで到達して頂上が見えてくれば、ひとりでに、力も沸いてきます。それを繰り返しつつ、小さな成功体験を積み重ねてゆくと、どの程度の負荷を掛ければ、何が自分にできるか、換言すれば、「自分」と言うものが客観的に見えてきます。そうなれば、自分に取っての将来の可能性をかなりの確度をもって予想することが可能となります。あとは、それらの1つを選択するだけです。
皆さん、若者の可能性は無限大です。同窓会としては、皆さんからの成功体験の報告が多数届くことを期待してやみません。卒業生の皆さんが、それぞれの進む道を見つけられて、有意義な人生を過ごされることを願って、同窓会会長の祝辞とさせていただきます。
ご静聴、ありがとうございました。

2015年3月24日 中央大学理工学部電気電子情報通信工学科
同窓会会長 飯塚 信市