2012年3月 平成23年度修了式・卒業式・同窓会賞授与式

2012年3月24日(土)14:00~  第60期卒業生:141名  修了生:62名

2012年3月 平成23年度「修了式」・「卒業式」・「同窓会賞授与式」が開催されました

理工学部全体の卒業式・修了式が5号館アリーナで開催された後、下記の通り各学科別の修士修了証書授与式及び学部卒業証書授与式が会場を移動して執り行われました。

日時:2012年3月24日(土)14:00~
会場:中央大学理工学部校舎5号館5533号室

≪証書授与式≫

理工学研究科電気電子情報通信工学科専攻並びに電気電子情報通信工学科主任の小林一哉教授から修士修了の各位に大学院修士学位記が授与され、続いて学部卒業者の各組代表に卒業証書・学位記が授与されました。
第60期卒業生:141名
修了生:62名

≪同窓会賞授与式≫

修士論文発表会の優秀論文発表者に対して同窓会賞として、優秀賞及び協賛社賞を同窓会会長菱沼一夫及び協賛社アイコンテクノ(株)会長金子和夫から賞状並びに副賞を授与しました。

≪優秀賞≫

秋葉謙次さん(篠田研)
テーマ:アドホックネットワークにおける端末移動特性を考慮した高効率ルーティング手法の研究

若木亮馬さん(山村研)会員
テーマ:可変利得ホモトピー法を用いた非線形回路の直流動作点解析

郡司大輔さん(庄司研)
テーマ:新規波長変換材料の屈折率精密測定

戸張公介さん(二本研)
テーマ:結晶方位および層厚がエピタキシャルCo/Pd多層膜の構造・磁気特性に及ぼす効果

菌邊彩範さん(久保田研)
テーマ:多視点画像間の対応点推定が不要な超解像方式

野末喬城さん(築山研)会員
テーマ:チャージポンプ回路によるフローティングゲートトランジスタの特性制御

≪アイコンテクノ賞≫

家室雅季さん(杉本研)
テーマ:パイプラインアーキテクチャを適用した,1.5V動作,サイクリック型電流モードAD変換器回路の研究

≪ウッズ賞≫

成田祐基さん(篠田研)
テーマ:次世代アドホックネットワークにおける安定経路を用いたマルチパスルーティングプロトコルの研究

≪菱沼技術士事務所賞≫

樋口潤平さん(二本研)
テーマ:準安定hcp構造を持つNiおよびNi-Fe合金薄膜の形成と相変態メカニズム

 

120324_0022.jpg  理工学部全体の卒業式・修了式

 

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電気電子情報通信工学科専攻主任小林教授挨拶


 

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修士修了者への大学院修士学位記の授与


 

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学部卒業生組代表への卒業証書・学位記の授与


 

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修士論文発表会同窓会賞授与


 

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修士論文発表会同窓会賞授与


 

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修士論文発表会同窓会賞授与


 

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修士論文発表会同窓会賞授与


 

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修士論文発表会同窓会賞授与


 

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修士論文発表会同窓会賞授与


 

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修士論文発表会アイコンテクノ賞授与


 

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修士論文発表会ウッズ賞授与

 

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修士論文発表会菱沼技術士事務所賞授与


 

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卒業証書を手に喜びの卒業生


 

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卒業証書を手に喜びの卒業生


 

120324_0059.jpg中大電気同窓会 菱沼一夫会長の来賓挨拶

 

来賓挨拶要旨「同 窓 会 か ら贈 る 言葉」

 昨年の3月11日に起こった東日本大震災、人災事故とも言える東電福島第一原発の暴走事故は、大量の放射性物質を放出して、大勢の周辺住民には厳しい避難生活を強いている"不幸中の不幸"です。
 又、経済成長を前提にした世界各国の政治は破綻を起こし始め、負の連鎖さが始まっています。円高の日本の為替は輸出産業に大きな打撃を与え、従来の日本の強みさえ奪っています。
 こんな状況の中で明るい気持ちで「卒業/修了おめでとうございます」と言えないのは残念です。
 みなさんには厳しい出だしになると思いますが、大きな歴史の転換部に接したことをプラスに捉えましょう。
 私は社会人として既に50年以上の人生を歩んでいます。18才の就職時の社会の景気は乏しく、
「60年安保」闘争が社会を揺るがし、社会は混乱していて、現在の比較にならないほど荒んでいました。
 その後の好景気、次に現れた石油の供給が途切れる"石油ショック"、バブル経済で物価が急上昇して見かけ上の好景気、異常が終わった後の大恐慌の社会等の大変局を数回経験しました。
 そのとき私はこれらの苦境を密かに自らの変革のチャンスと思い"ニッコリ"としていました。
 (今回もその思いは同じです)
 みなさん、先ず今日の状況は最悪と考えてみて下さい。信ずることに努力をすれば上向きの何かしか出てこないのです。あくなき努力の毎日が楽しくなります。
 私は福島第一原発の事故発生以来、暴走の真の原因の追及をハード/ソフトの両面から調査/解析を続けています。(一部はお配りした最新の同総会誌に投稿してあります)
 少なくとも未曾有の大地震に対しても暴走に連結する炉本体の損傷を起こさなかった技術がありました。主要な原因は稼働後の新知見や改善を必要とする提言を「原発ムラ」が謙虚に受け入れなかったところにあると解析しています。
 しかし残念に思うことは「原発ムラ」が提言/新知見を受け入れて追加の投資や廃炉を決断していれば今回の事故は避けられたものであります。これらを無視して、過度の娯楽や浪費を増長して、利益主義に走る中、関係した科学者/技術者が経営や政財界(社会科学者)の下部に成り下がっているところが多数見受けられるところです。
 みなさんにお願いします。これからは今まで以上に多くの困難に出くわすでしょう。そのとき君達が学んだ「科学」と「技術」の良識を以て謙虚に、真摯に立ち向かって戴きたいと思います。
 我々の同窓会は何十年経っても同窓生が母校との連絡を取りたいと思ったとき、何時でもお手伝いをする活動をしている56年の歴史を持つ集合体です。
 卒業/修了するみなさんの中には研究室の教授が定年退官されみなさんが学んだ研究室が終了するところがあります。同窓会は同じ研究室出身者同士が簡単に末永く交流できる「場」をホームページに用意しています。是非、入会して会員としての活動をお勧めします。機会がありましたら皆さんとの窓口である「中大電気同窓会」【検索】又はURL:http://www.elect-chuo.com/ を観て下さい。 
 最後に皆さんのご健勝とご健闘を祈念しています。

               2012年3月24日 電気同窓会々長 菱沼 一夫