2011年3月 平成22年度修了式・卒業式・同窓会賞授与式

2011年3月24日(木)13:00~  第59期卒業生:121名  修了生:57名

今年は東北地方太平洋沖地震の影響により、卒業(修了)式が中止となり、学位記(卒業、修了)は各研究室毎に指導研究教授から授与されました。

     平成22年度「学位記(修了・卒業)」・「同窓会賞」が授与されました

 2011年3月24日(木)13:00~

≪修了式≫≪卒業式≫

今年は2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震の影響で、理工学部全体および学科別の卒業式・修了式が中止となり、第59期卒業生:121名 修了生:57名の理工学部電気電子情報通信工学科卒業生に対する学位記(学士)および博士課程前期課程修了生に対する学位記(修士)は各研究室毎に卒業研究指導教授から授与されました。 

≪同窓会賞授与式≫

卒業論文発表会の優秀論文に対する同窓会賞として、各研究室を訪れ同窓会長菱沼一夫、飯塚信一、門原健男副会長、天野浩志事務局長から、お祝いメッセージを添えて優秀賞及び協賛社賞の賞状並びに副賞を授与しました。

≪優秀賞≫

関野智啓さん(今井研)
    テーマ:プライバシを考慮したRFIDシステムの研究

千葉慎平さん(今井研)
    テーマ:情報理論的に安全なリング署名方式に関する研究

辻 翔平さん(庄司研)
    テーマ:半導体レーザ励起小型紫外レーザの開発

長野克政さん(二本研)会員
    テーマ:磁気力顕微鏡の高分解能探針の開発および高密度磁気記録媒体の記録磁化状態解析

菅野貴仁さん(築山研)
    テーマ:SOQおよびSOS基板上に作製したMOSFETの移動度に関する研究

≪アイコンテクノ賞≫

細越純毅さん(築山研)
    テーマ:アナログ回路のための階層的クラスタリング配置手法に関する研究

≪ウッズ賞≫

金阿彌慎也さん(木下研)
    テーマ:反復重複部推定を用いたMAP合成の精度向上に関する研究

≪菱沼技術士事務所賞≫

薮原 穣さん(二本研)会員
    テーマ:CoおよびFe系規則合金エピタキシャル薄膜の形成と構造・磁気特性評価 



01DSC_0053卒業110324.JPG指導教授から証書を授与される卒業・修了者



02DSC_0069卒業110324.JPG指導教授から証書を授与される卒業・修了者



03DSC_0070卒業110324.JPG指導教授から証書を授与される卒業・修了者



11DSC_0002卒業110324.JPG修士論文発表会同窓会賞の授与



12DSC_0007卒業110324.JPG修士論文発表会同窓会賞の授与



13DSC_0014卒業110324.JPG修士論文発表会同窓会賞の授与



14DSC_0016卒業110324.JPG修士論文発表会同窓会賞の授与



15DSC_0021卒業110324.JPG修士論文発表会同窓会賞の授与



16DSC_0022卒業110324.JPG修士論文発表会同窓会賞の授与



17DSC_0029卒業110324.JPG修士論文発表会同窓会賞の授与



18DSC_0042卒業110324.JPG修士論文発表会同窓会賞の授与



21DSC_0009卒業110324.JPG受賞を喜ぶ同窓会賞受賞者 1



22DSC_0011卒業110324.JPG受賞を喜ぶ同窓会賞受賞者 2



23DSC_0017卒業110324.JPG受賞を喜ぶ同窓会賞受賞者 3



24DSC_0024卒業110324.JPG受賞を喜ぶ同窓会賞受賞者 4



25DSC_0033卒業110324.JPG受賞を喜ぶ同窓会賞受賞者 5



26DSC_0048卒業110324.JPG受賞を喜ぶ同窓会賞受賞者 6



31DSC_0027卒業110324.JPG大きく羽ばたく決意の卒業生 1



大きく羽ばたく決意の卒業生 2

2010年度卒業/修了生の皆さんへ

同 窓 会 か ら 贈 る 言葉

                                                      2011年3月24日
                              電気電子情報通信工学科
                             同窓会会長 菱沼 一夫

皆さん卒業/修了おめでとうございます。
しかし、未曽有 [M=9.0,≒200×500kmの地殻変動] の災害で卒業/修了式典が中止になって手放しでは喜べないのが残念です。卒業/修了生の中には被災地出身の方もいらっしゃるかと存じます。改めてお見舞い申し上げます。
諸君は4年/6年間を後楽園の地で≪電気電子情報通信工学≫の研鑽を積みました。
青春時代のこの勉強は既にあなたのDNAに強く影響を及ぼしています。多くの方は就職し企業活動の中で試されることになりましょう。いろいろな場面で必ずしも学んだこととは別の状況であなたの人生と社会との接触があります。
複雑化した今日、先輩諸氏が苦労したこと以上の苦難があるでしょう。諸君が専門的に勉強したことが直接的に反映できないことは普通です。でもあなたには≪電気電子情報通信工学≫で学んだ"鬼に金棒"の「科学」があることをしっかり自覚してください。社会で展開することの多くは「技術」です。「技術」の展開で困った時には、一歩引いて「科学」の知識で再考してみましょう。あなたが卒論/修論の取り組みで苦労したことを思い出そう。きっとあなただけしか導き出せない改善策を見いだせるでしょう。もし解決できないことや新規の論理展開が必要になった時、大学は何時でもあなたをサポートするでしょう。
今日(3月24日)現在、福島原子力発電所の暴走は解消していません。我々の学問と技術に強く関係する事件です。これらの発電所は1960年に計画が始まり1967年に1号炉は着工されています。古いものの本体は44年経過しています。44年間の我々が関係する科学と技術が"自然力"によって試されました。「圧力容器」と「格納容器」は強烈な地震動での破損は免れ、自動シャットダウンは順調に行われ、安全の基本機能が確認できたことは不幸中の幸いでありました。 然しながら、その後の津波(約14m)によって電気系統と非常用の電源が喪失して"バックアップシステム" (約50万kwの電力)の作動が止まり、燃料の冷却機能の喪失が危険状態を招いています。我々の専門分野の一端である"fail safe", "fail operable" が完全でなかったことを共に痛感せねばならないと思います。マイクロエレクトロニクス分野に偏重し、キーボードでの議論が主体になっている我々取り組みに警鐘が発せられたと受け止めよう。1日も早い終息を期すとともに我々の今後の行動規範にこの教訓を重大に生かしていきたい。
我々の同窓会は何十年経っても同窓生が母校との連絡を取りたいと思ったとき、何時でもお手伝いをする活動をしている55年の歴史を持つ集合体です。是非、入会して会員としての活動をお勧めします。
機会がありましたら皆さんとの窓口である「電気同窓会」のURL:http://www.elect-chuo.com/
を観て下さい。 最後に皆さんのご健勝とご健闘を祈念しています。